歴史ある迎賓館

こんにちは、
電話秘書の渋谷チョチョッパーです。

そろそろ桜の季節になりますね。
桜の開花が待ち通しです🌸
でも新しい年になりもう3ヶ月、
3ヶ月経ったのかと思うと、早すぎます!

私は子供の頃から今に至るまで、
迎賓館に入ってみたいという夢がありました。
迎賓館周辺の道を車でよく通るので、
白色の柵に金の装飾が施された正門の奥に見える迎賓館の建物、
国賓の方達を迎え、宿泊もされます。

白色の柵に金の装飾が施される迎賓館の中はどのような
感じなんだろうと。

迎賓館は、紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、
10年と少しの歳月をかけて明治42年に東宮御所として
建設された建物です。

鹿鳴館を手掛けた建築家ジョサイア・コンドルさんの
お弟子さんにあたる、片山東熊さんの総指揮の下、
一流建築家・美術工芸家の方達が総力を挙げて建設した
日本における唯一のネオ・バロック様式の洋風宮殿建築です。

戦後は公的機関に使用されていたそうですが、
外国の賓客の方々を迎える事が多くなった為、改修工事が行われ、
昭和49年に現在の迎賓館が完成しましたそうです。
明治以降の建築物として初の国宝指定にもなっています!!

なので、、、私は国賓の方を迎える建物なので見学で出来ないと
思い込んでいました。
これまでは夏季の10日間しか公開されていなかったそうですが、
でも平成28年から、
通年で見学出来るようになっていた事を知りました
!!━━━━(゚∀゚)━━━━!!

白色の柵に金の装飾が施された正門の奥に見える迎賓館の建物・・・
夢だった迎賓館(赤坂離宮)に見学に行って来ました!!!!!

見学場所は、本館・主庭・前庭・和風別館。
すぐに見学に行きたく近々で予約を入れたので、
和風別館は予約が取れず、本館・主庭・前庭の見学をしました。

本館の中には、
「彩鸞の間」「羽衣の間」「花鳥の間」、「朝日の間」があります。

・「彩鸞の間」は幻の鳥・鳳凰の一種である鸞(らん)と呼ばれる
霊長をデザインした金色の浮き彫り装飾が施されている事が
名前の由来になっているそうです。
その他にも天馬や甲冑、武器などをかたどった装飾が真っ白な天井、
壁、柱などにも施されています。

・「羽衣の間」は曲面画法による羽衣をモチーフの大絵画が天井に
描かれて、迎賓館の中で最も豪華なシャンデリアが3基飾られています。
壁には楽器、楽譜をあしらった石膏の浮き彫りで飾られていて、
正面の中2階にはオーケストラボックスがあります。

・「花鳥の間」はウッド調で重厚な雰囲気の中に、花・鳥のモチーフ。
天井には36枚の油絵、壁には大判な七宝焼き。
七宝焼きは画家・渡辺省亭さんが下絵を描き、
名工・浪川壮亮さんが焼き上げた本当に見事な美しい七宝焼きです。

・「朝日の間」は朝日を背にした女神が天井に描かれているそうです。
壁には金糸・銀糸を用いてビロードの模様を手織りで織る金華山織。
残念な事に、現在改装工事中で見学出来ませんでした。

1階から2階へ中央階段で上がる床には大理石が張られ、
その上に赤い絨毯が敷きつめられています。
欄干の上には黄金色の燭台8基が置かれていて、
華やか素晴らしかったです。

その前にある2階大ホール前には左右には
小磯良平画伯のとても大きい大油絵2枚が飾られています。
ノルウェー産の見事な大理石の柱もあります。

書いてはおりませんが、
その他にも素晴らしい物が沢山ありました。

私が迎賓館の中で特にとてもとても気に入ったのは・・・

まずは、主庭の噴水です。
主庭には玉砂利が敷き詰められていて、
噴水を囲むようにお花や美しい松の木が植えられています。

浜離宮恩賜庭園と同じように、ビルに囲まれた中にある主庭です。
そして国宝にもなっている彫刻が、なにより素晴らし過ぎる噴水です。

彫刻は、魚・亀・グルフォン、そして菊の紋章も入っています。
本当に本当に力強い、迫力のある、でも繊細さもあり、
素晴らし過ぎる美しい彫刻です!!

ずっと長い時間見ていても全く飽きる事がありませんでした。


 
そして、ネオ・バロック様式のシンメトリーに作られている迎賓館の建物の屋根
に鎮座している武者像2体です!!
 
正面玄関側から見え、建物の屋根左右に鎮座しています。
武者像2体は、万物の初めと終わりの阿吽の口をしています。
 
まるで迎賓館を守っているようにも感じます。
こちらの彫刻もとても力強く、勇ましく、そして威厳のある武者像2体、
見ていて目が離せなくなりました。
迎賓館という洋風宮殿の造りの屋根に、
まさか武者像2体が鎮座しているとは想像なども出来ませんでした。
 


 

 

今回迎賓館の見学をして感じた事は、
ヨーロッパ宮殿のように華やかで煌びやかな重厚感を想像していました。
 
でも西洋を感じる建物、装飾、絵画、調度品、お庭、
の中に日本特有の物、動物、装飾、植物を融合させ、
煌びやかですが、煌びやか過ぎず、
場所によっては煌びやかさと、
必要な物だけを飾り装飾する質素ともとれる美しさ。
メリハリのある、当時の素晴らしい美しさがあると思いました。
 

明治時代の素晴らしい方々が集結して作られた、現迎賓館。
当時としてこのような建造物を造るにあたり、
どれだけの事だったかを想像すると・・・
当時の方々に心からの尊敬、そして感服するばかりの、
電話秘書の渋谷チョチョッパーでした。